アーユルヴェーダ巡回診察2

馬路村のみなさん元気ですか、私は元気です。


列に並んだ人は
とりあえず、あちこちの不調を訴えますが
その多くの人は
ニコニコしています。

ドクターは言います。
ここに暮らす人々の症状は関節や足腰の痛みを訴える人が多い。
長距離を歩いたり
畑を耕したり、重労働から来る慢性疲労のせいだ、と。
しかし、街の人から比べると
はるかに健康的な身体をしている、と。

ドクターは患者の話にゆっくり耳を傾け
ふむふむと慣れた様子で診察し
薬の処方を書き込み、

住民は持参したボトルに
オイルや薬を詰めてもらい
また、来た道を同じ時間をかけて帰ってゆきます。

瞬間治療ではなく
慢性的な病の原因を
その人の性質や生活に合わせた
自然の材料で
ゆっくり、ゆっくり改善していく
アーユルヴェーダの考えは
スリランカの人々の暮らしの中で
確かに根付いていました。


そして、なにがうらやましいって
診察費、薬代、全て無料です。