仏の菊池さんも…

馬路村のみなさん元気ですか、私は元気です。


この国へ来てから、もうすぐで半年になります。
大きな事故にも病気にも巻き込まれずに
それなりにやってきました。おかげさまです。
ま、慣れてくると、やはり、いろいろな事が見えてきて
仏の菊池さんもさすがに
許す事ができない事柄も出てくる訳です。
その一つが、こちら。

さて、これはどこで、なにをしている所でしょうか。


ッチッッチッッチッッチッッチ…ピンッ!


正解は駅の発券窓口に並んでいる場面でした。

あっ、窓口はひとつですよ。
なのに、この雑然具合。
この国の人は一列に並ぶということが苦手なようです。
隙あらば、平気で横から割り込んでくるので
黙っていると、
いつまでたっても、私の順番は最後のまんま。
日本では信じられませんが、本当です。
順番等おかまいなしに、我先にと窓口へ押し寄せるのです。


で、仏の菊池さん、ついに勇気を出して言ってみました。
「おばさん、後ろに並んでくださいな」と。
しかし、おばさん、外国の小娘の言う事など、
ヘラッと笑って軽くかわし、その場から立ち去ろうとしません。
なかなか、しぶとい。。。
だてに、割り込みが板についているだけじゃあ
ありませんでしたねぇ。
そして、こちらの声も、だんだん、大きくなってくる訳です。
あまりに、外国人が憤慨しているので見兼ねたのか
駅員が一言「この娘が先だ」と。
そうして、なんとか、この一件は落ち着いたのでありました。


ま、そんな、こんなで、
この国で生き抜いて行くために
太くたくましい神経になっていくのは必然のようです。
けっして、仏の心が狭くなっているのではないはずです…