チャンスを待つ

馬路村の皆さん元気ですか、私は元気です。


私は今、仕事場までバスで通勤していますが
これがなかなか、毎朝毎朝、
涙なしには語れない困難が待ち構えているのです。

なにが難しいって、
どのバスに乗ればえいのかが難しい。
まず、時刻表というものがありませんから、
バスが来るまで
ひたすら待つ、というのが普通です。
色々な行き先のバスが次々にやってきますが
こちらが手を挙げるなどして、
意思表示をしない限り
止まってはくれません。
まず、乗るバスを見定める必要があります。

しかし、
バスは容赦なく早いスピード、
なにより、全部似たようなシンハラ文字を読むのには
まだ時間がかかります。

その上、ボードの文字が小さいもので
ますます、行き先を認識するための
ハードルは高くって
やっとの思いで、あっ、乗るバス!と、
気づいた頃には
バスは私の前を通過し去って行く…

というむなしいパターン。
このパターンを毎朝、何度か繰り返しながら
偶然、誰かが手を挙げてバスを止め
止まったスキに文字を確認するか、
時々、見兼ねたリランカ人が
あのバスよ。
と教えてくれるかして
やっと乗り込み成功となる訳です。


そのチャンスが来なければ
いつまでたっても
全神経を集中させたまま
道路にたたずむことになる悲劇。
スリランカ生活は毎朝、毎朝運頼みであります。