あなたの村について教えてください

馬路村のみなさん元気ですか、私は元気です。



私をこの紅茶畑に呼んでくれたのは
ホテル建設中のオーナーの奥さん。
彼女はジャーナリストという肩書きをもち
この紅茶畑に4年程前から暮らしています。
そしてこのエステートの子ども達や女性達と
なにかプロジェクトをはじめられないかと
思案中、私があらわれたらしいのです。
キャンディの街中で、突然、
「20分だけ、時間ちょうだい。ライムジュース飲みにいこう」
と声をかけられたのがきっかけでした。一ヶ月前のことです。
見方によっては、俗にいう、ナンパというやつですね。ふふふ。
そして、
紅茶畑に暮らす子ども達に
なにか、ワークショップしてほしい、と。
そして、この度、こうやって、のこのこやってきた次第でした。


エステートの社会では
ほとんどの事柄がこのコミュニティの中だけですまされます。
外界と交わることのない暮らしがあり
職種の選択の自由はほとんどなく、人々は
そのことがあたり前だとおもって暮らしています。
家も保育園も学校も仕事も結婚もお墓も、
彼らの世界はエステートが全て。
そんな中、もうじき、ホテルが建設され
見たこともない白い人々が続々とやってきたとき
彼らは、なにをおもうのか。

私は日本人です。
このエステートだけが全てではありません。
山の向こうにはとてもひろい世界があります。
日本、そして、私の村、馬路村には街も田んぼも川もあって
鮎やいのししを、お箸を使って食べる文化があります。
そんな普通のことを話すだけで
こども達は驚きと好奇心で目をギラギラさせました。
そして、今度は、海の向こうのお友達に
あなた達のエステートには
なにがあるか、伝えてください、といいました。
絵に描いて、教えてくれませんか、と。

今日はひとまず、ワークショップ
こんな内容からはじめました。


残りわずかなスリランカになりましたが、これから
内容の濃い時間が過ごせそうな気がしています。