カルチャーショック

馬路村のみなさん元気ですか、私は元気です。


『次の地区会は20日です。』
そうきいて、時間通りに集まった人は3人。
それから30分後、ぽつりぽつり、と
やってきて5人に増えました。
しかし、肝心の主催者も現われません。
もしや、と思い電話をしてみると
「そんな日付はいっていない」と
すっかり忘れている様子。
「とにかく、今日はない、と伝えてくれ」と。
そんなやりとりをしている間に
人々がまたぽつりぽつり、やってきました。


「今日、集会はないらしいよ。」


暑い中、山道を20分もかけて歩いてきたのに
着いたとたんに、そのセリフを言われてしまった
おばあさんの反応は
『あ、そう。』でした。
ずーっと最初っから待っていた
おばちゃんの反応も
『仕方がないね、帰ろう。』でした。
だーれ一人、そのことに対して怒る人はおらず
いたって、平然と
今までのことはなかったかのように
来た道を帰っていきます。
愚痴の一つ、文句一つ、疑問すら抱く気配はなく。


『腹はたたない?』と聞くと
『腹をたてたところで、どうなる?
怒ったところでどうにかなるわけもないし』と笑います。

待っても待たせても、約束をやぶってもやぶられても
みんな平気なこの状態を
ただたんに「文化の違い」というのでしょうか。

やはり、この国でなにかにつけて腹をたててしまう我々は
かなり不利な状況にあるようです。
腹を立てれば立てるだけ損なようです。