宝の真実

馬路村の皆さん元気ですか、私は元気です。


なんの変哲もない畑の中に小屋がひとつ。

側には数人の男達の姿がありました。
そう、例のあれ、です。
泥だらけの男達はいいものをみせてあげる、と言って、
ポケットの中からおもむろに
包み紙を出しました。
そして、ほら、と。

わー、、、、で、た、、、
ほんとう、ほんとう、ほんとうでした。
色の石。
全て、ここで採れたものだ、と。


宝石掘りの工程は
穴を深く、深く掘っていく、ただそれのみ。

水はポンプで吸い上げていましたが、
土を上げる道具はザ・ざる、です。
穴の中から地上へのざるリレーで
泥を出していきます。
まさに人海戦術

そして、泥を水の中でゆすると、

砂利があらわれて

慎重に、目を凝らすとね、
色の石が1個か2個みつかるのだそうです。
全ては運次第。
10万円の石が見つかると、
一人一人に三千円が支給されるのだといいました。


儲けるのは宝石商で
我々はいつまでたっても貧乏人。
でも、宝石が見つかれば皆で旅行にでかけられる、
それが楽しみなんだ、と。


私たちのような外国人が、時々
ここへ直接見にやってくるので
その時は、宝石を直売できるチャンスなのだそうです。

たぶん、なんでもそうなんでしょうけれど、
華やかな裏を知るということは重要だ、と改めておもった日でした。